この記事では既に出来ているモチーフの目数調整の解説をします。
一通り編んで形にはなったけど、思ってた形にできてない。ここからどうすれば、、というときにご覧ください。
具体的には、前回の記事で出ていた失敗例の “7 個のクローバーモチーフ”を 8 個のクローバーモチーフに変換する方法をお見せします。
01 どの部分に調整が必要か分析します
モチーフを8分割のガイドシートに置いて見ましょう。
クローバーの真ん中のリングをガイド線に合わせると、1,3 番目のリングがはみ出ています。これらのリングを小さくする必要があります。
一方、1,3 番目のリングをガイド線に合わせると、真ん中のリングがガイド線に接していません。この見方では真ん中のリングを大きくする必要があります。
2箇所のうち、どちらかを調整すれば OK です。
02 調整方法を紹介します
外側を小さくする(1、3番目のリングを小さくする)
A. つなぎのピコを短くする(今回は使えません)
つなぎのピコを長く設定しているときは、手っ取り早くピコを短くしてしまいましょう。
今回作りかけのモチーフはピコつなぎをこれ以上短くできないので、この方法を使用できません。
B. リングを小さくする
1, 3番目のリングの目数を減らします。
大抵の場合、モチーフの外側の目数を減らすと上手くいきます。
今回は下の編み図のリング A, C の 7 ds の部分ですね。
調整したものが下の画像です。リング A, C の目数を 1 ds 減らすことで、クローバーが8個入るようになりました。
内側を大きくする(2番目のリングを大きくする)
続いて真ん中のリングを調節する方向で考えて見ましょう。
こちらもピコつなぎの長さを変える、目数を変えるの2種類の方法があります。
C. つなぎのピコを長くする
ロングピコでつなぐと目数を変えずに調整できます。
D. 真ん中のリングの目数を増やす
真ん中のリングを 2-5-3-3-5-2 から 2-5-7-5-2 に変更しました。奇数目に変わるのでピコは省略しました。
03 以上です
3つの調整方法をご紹介しました。どれも目標の”8個のクローバーが平面に収まるモチーフ”をクリアできましたね。
調整後の完成品は大きさとクローバーの形が少しずつ違っています。どのクローバーの形が好きかで調整方法を選んでください。
こんなに小さいモチーフなのに考えることが多くて大変ですよね。でも、やるべき作業を一つずつ解決していけばモチーフが完成します。回数をこなして経験が増えればスムーズに作業できるようになります。ぜひ自分の理想を形にしてください。