[世界の糸 01] 顕微鏡を買いました

思いつきで顕微鏡に手を出す

チェインの解説記事が全く進まないので、Amazonでたまたま見かけた拡大カメラを買ってみました。これは顕微鏡と言うのかな〜学校の授業で出てくるような本格的なものではありませんが、まずは撮影してみましょう。

でかぁぁーーーーい😆😆😆😆😆😆😆

大きく写ってるだけで笑いが込み上げて来る。そして思ったよりも糸の毛羽立ちが良く見えます。

糸の撮影に使うだけなら、拡大倍率は十分そうですね。

もし顕微鏡をご自分で買う場合は、実体顕微鏡と光学顕微鏡の違いにご注意ください。レース糸など肉眼で見えるものを大きく拡大するには実体顕微鏡。スライドガラスでミジンコやミドリムシを見るのには透過光を観察する光学顕微鏡を使います。5000円前後の安いものだったら大概は実体顕微鏡かなとは思いますが、念のため。

素材の違いを見てみよう

Instagram と twitter (X) にポストした画像です。

コットンは糸の毛羽がハッキリ見えますね。これは綿花の作る繊維が短いから。

一般的な綿花の繊維の長さは28㎜ほどです
コットンは繊維の長さによって分類されています。
21mm以下のものを短繊維綿。
28mmまでのものを中繊維綿、
28mm以上のものを長繊維綿と分類されています。
長繊維綿の中でも繊維長が35mm以上の長いものを超長綿(ちょうちょうめん)とよばれます。超長綿にもなると光沢感もあり非常に高級感があります。

ApparelX News | 繊維の長さ(長繊維、短繊維)を解説~天然素材編 より引用

これに対して絹はとっても長い繊維で出来ています。

シルクの原料である繭1つから1500mもの1本の長い繊維がとれます。
天然繊維でこれだけの長さを持つものはほかにありません。

ApparelX News | 繊維の長さ(長繊維、短繊維)を解説~天然素材編 より引用

またポリエステルは金属の型から材料を押し出して作るので、シルクよりも長い繊維を作ることが出来ます。

糸はこれらの繊維を何本もまとめて、さらに捻ることで作られます。
そのためコットンの糸にはどうしても毛羽ができてしまいます。

糸の艶は材料となる繊維の長さが長いほど出やすいようです。それ以外にも製糸段階でいろいろな要素がありますが。なので絹や化繊の糸に強い艶があるのは納得ですよね。まぁその分ほどけやすくて、タティングでダブルステッチを作る時に糸を強く結ぶ必要があります。タティングレースでコットン糸がよく使われるのは、毛羽があるおかげで弱く結んでも強く結んでもダブルステッチが緩みにくくて、編みやすいからなんでしょうね〜。

糸の拡大写真をシリーズ化したい

糸の拡大写真、結構面白いと思うので順次撮影を進めています。

さっき白い糸で20番糸をおおかた撮り終わってから、ふと色付きの糸を撮影したらものすごく見やすいことに気づいてしまいました。これは撮り直しだなー。

ドイリーと並行して作業しているのでゆっくり更新ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。下の写真はいま作ってる試作です。こっちもちょっとずつ進んでおります。

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